保険金や不動産がある場合の相続について

遺産相続は現金だけなら複雑にはなりませんが、保険金や土地、建物などの不動産があると複雑になります。

保険金や不動産がある場合の相続について

保険金と土地、建物がある時の相続

夫婦が離婚してその子供が妻側の戸籍に入ると子供と父親の姓が変わるため相続の権利がないと思われる人がよくいるのですが、相続は戸籍上の姓は関係なく、実の親子である以上相続の権利がなくなることはありません。妻が再婚し、子供と再婚相手が養子縁組をしたとしてもそれは変わりません。養子縁組をすると養父とも親子関係が生じますので、子供は実の父親、養父、両方に対して相続の権利ができます。
これを悪用して多くの人と養子縁組をする人もいます。
親子関係では扶養義務も生じますので、相続の権利があると同時に扶養義務もあります。
つまり相手が生活に困窮した時は子供として助けなければなりません。
しかし現在の日本では相続の権利は守られているのに扶養義務は簡単に免れるようになっています。
年収5000万円もありながら実の母親が生活保護を受けていた某芸能人がいることもそれを裏付けています。
このあたりは今後改善していくべき課題だと思っております。

再婚や養子縁組などが重なると権利関係が複雑になります。
最近は離婚率、再婚率も高くなっており、相続絡みで揉めることが少なくありません。
例えば離婚して前妻との間に子供がいる男性が再婚し、新しい妻との間にも子供がいたとします。
残した財産が生命保険と土地、建物だったとします。
この場合、生命保険は受取人が指定されていれば受取人のものになりますが、指定されていなければ相続財産となり、相続の対象となります。
保険金はいわば現金で受け取れるものですので簡単に分割すれば良いわけですが、土地と建物があると簡単ではありません。売ってしまえば現金に変えられますが、現在の妻子が住んでいると簡単に売却もできません。
しかし物理的に不動産を分割することもできません。共有名義というのも前妻の子と後妻、その子供となると現実的ではありません。そうなると土地建物を後妻が受け取る代わりに保険金は前妻の子、というような選択肢も当然出てくるでしょう。このように話し合いで相続するものを決めることを遺産分割協議と言います。

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